インド(その18)チベット芸術研究所、ノルブリンカ。

ノルブリンカに注ぐ穏やかな光

ここは職人さんたちの工房を開放しているので、お邪魔して作業風景を直接見ることができるというので楽しみにしていました。観光客を受け入れる前提でショップもありますが、騒々しいことはなく落ち着いていて、敷地内のどこを歩いても不思議なほど清々しい空気が流れていました。そして、穏やかな光と影、それらを通す窓ガラス。ガラス越しの光や木漏れ日が本当にきれいで、どきどきしながらあちこち敷地内を歩き回り、気がつくとたくさんのシャッターを切っていました。

お邪魔した時間がお昼に近い時間帯だったか、残念ながら作業中の職人さんは少なくて、あまり人がいない工房・・。木工のところでは作業中を見せてもらうことができましたが、他は人気のない工房を勝手に覗き込んで見せてもらいました。

作りかけも美しく、使い込まれた味のある道具もまた美しい。

織りの部屋は建物の一番上の階にあり明るく広々としていました。写真を撮っていると織り手さんが現れ作業を始めたので見せてもらいました。

ここノルブリンカは日本人の建築家の方が設計したのだそうです。敷地内にたくさんの木々や草花。こんなところで仕事ができるのは本当に素敵、だけど多分、作業をする職人としては観光客の来ない日がしっかり設けられていないと、ガッツリ集中できる時間がなくて大変(落ち着かない)ではないかとお邪魔しておいて勝手に想像してしまいます。実は他にちゃんと訪問者を入れない作業だけをする場所があったりするのかしら?そんな話を聞いてくればよかったなと、今になって思っています。

Nikon FE, Kodak Ultramax400