ラダック到着の日の午後、街から高いところに見えている王宮に向かって歩いてみることにしました。写真のような旧市街の、細い路地を王宮の見える方向へ上っていきます、ゆっくり、ゆっくりと。標高が高いのでほんの数段の階段を上がっただけでものすごく息が切れるので、とにかく深い呼吸を意識しながらゆっくりと。日本でも運動不足でちょっとの上りでふぅふぅいっている私にはさほど変わらない感じだったりして、なんてそんなことを思いながらも無理はしないようにと。途中で「王宮はこっちで間違いない?」と言葉を交わしたインド人観光客らしきお兄さんも、苦しくてぜぃぜぃ言いながら苦笑いしていました。
私にも、そして特に、子供の頃からレー王宮に憧れていたというパートナーにとってはなおさら、ラダックに自分がいることが夢のようで、何を見ても嬉しくて、高地であることで坂道が苦しいことさえも楽しい要素だったりします。(ですが辛いことに、3日目の朝からパートナーは頭痛に悩まされることになります・・。)
乾いた、少し埃っぽいような空気、牛や犬の大きな落とし物に足元を気にしながら歩かなければいけない道、そして建物の屋上などで風にはためいているタルチョ。あぁ確かにここはインドの中のチベット文化圏だとしみじみ思いながら歩いていました。
Olympus Pen F(half frame camera), Lomo100