ラダック3日目、トレッキング始まりの日(4)ヤンタン村に到着

いよいよ村の入り口に近付いてきました

ヤンタン村に到着し、とても細い路地を抜けたところにあるホームステイ先にガイドさんが連れて行ってくれます。広場のようになっている所にあったマニ車は、手作りの柔らかさと年月を感じさせ、他で見るのとはまた違いそれだけで物語が生まれそうな雰囲気を持っていました。

ホームステイの入り口の広い軒の下ではおばあちゃんが野菜の選別作業をしていました。この軒下で家族の皆さんと一緒に暖かくておいしいチャイをいただきながらしばし過ごしました。

 

そして庭には牛の姿。なんだかこの角度から写した牛さんは、不思議な形。影の方が普通に牛らしい形になっている・・。

こうやって、広場にも道にも牛。どこにでもいるので細い細い路地で出くわすと、扱いの分からない私は通れなくて困ってしまうのです。

ガイドさんが村の中を案内して回ってくれました。

美しい山々を遠くに見る、本当に長閑な小さな村。私たちが訪ねた時は優しい季節だったけれど、きっと冬は厳しいのでしょう。厳しさを乗り越える生活の力を持っている人たちが、私にはとても羨ましく眩しい存在。

そして新しそうな、可愛らしい診療所もありました。この時は人がいなかったので外から覗かせてもらっただけでしたが、実はこのあと夕飯前に、パートナーが頭痛がきついというのでガイドさんがここに薬をもらいにきてくれたのです。私たちは直接スタッフの方と会うことはなく翌朝ここを出発しましたが、その鎮痛剤のおかげでトレッキングを無事乗り切ることができたのです。

村を取り巻くこの風景・・。こんな風景の中を一部でも、小さな点になって私達自身が歩いているのかと思うと・・。

この散策の最後に連れて行ってもらったのがホームステイのお宅の裏からほんの少し出た所だったのですが、そこからの景色も素晴らしく、夕方の光が美しくてたまらなく、しばらく動けず時間を過ごしました。実際の良さは写真や言葉ではとてもとても伝えきれないのですが。

これはこの村の高僧の方のお墓だろうということ

写真に写る虹色の光や小さな光の粒たちが、思い返しても現実に見えていたんじゃないかと思ってしまうくらい美しい光の注ぐ場所。まるで御伽の国。

なんと素晴らしい時間を今私達は過ごしているのかと感じていました。もう10ヶ月近く経つというのに、今これを書きながらもはっきりとその感覚を思い出すことができるのです。