インド(その4)旅行とカメラ。

 

オールドデリー

今回この旅行には、デジタルカメラもフィルムカメラも持ってきていました。デリーではどれだけの人並みに揉まれることになるのかもわからなかったので、「撮りたい」と思った時にパッと撮れるデジタルカメラのオートフォーカスが役に立つのではないかと思い(フィルムカメラはマニュアルフォーカスなので、私にはまだまだ一瞬でピントを合わせるほどのことはできません・・)、荷物を増やしたくはなかったのでかなり迷いはしたのですが、でもやはり今の私は写真を撮ることを大事にしたいと思い、バックパックに詰めました。私の中でフィルム一眼レフを削る選択肢はなかったので、デジタルカメラをどうするか、思いきってiPhoneで済ますかどうかが迷うところだったのです。

 

そしてオールドデリーの町を実際に歩き回ってみて、確かにオートフォーカスは便利だけれど、恐れていたほどの凄い人並みということはなく、歩きやすく、ちょっと脇にそれれば立ち止まってカメラを構えることも問題ありませんでした。自分のペースで歩きながら、心惹かれた風景に立ち止まることができました。もしかしたら、まだまだコロナの影響で以前のようには観光客が戻っていないから歩きやすかっただけかもしれませんが、以前を知らないので比べることはできません。次にまた行くことができたときには、また全然違うかもしれないな、とも思います。

 

ここに選んだ数枚は、そんな町歩き初日にデジタルで写した中のお気に入りたち。

下の一枚のような美しいと思う光のある風景に出会うと、ファインダーを覗いているほんの少しの時間、クラクションなど街の喧騒が遠くなり、時が止まったかのように感じます。

もう夕方になる頃、宿に戻ろうと思い歩いているときにこの風景に出会い、はっとしてファインダーの中の世界に夢中になった自分をよく覚えている、印象に強く残っている一枚です。

Nikon D5600