ダラムサラへの旅から一年。

祈りの光、バターランプ。本来はヤクのバターを使って火を灯すようですが、見たところ今はどこもベジタブルオイルを使っているようでした。

この写真を撮った旅から、気がつくとちょうど一年経っていました。

コロナで引きこもっている間にいろいろなことを思い、ダラムサラへ行きたい想いが膨らみ我慢できなくなって入国制限が緩和され始めたらすぐにでも飛んで行きたいと思い実行した旅。若い頃にほんの少しの間だけバックパック背負ってニュージーランドや東南アジアをひとり旅したけれど、その後25年間離れていた私が、初めてのインド。大丈夫だろうかと思いつつ、それを上回る、もうこれ以上いろんなことを後回しにしてはいけない、という思いで出かけた旅。

子供の頃からチベットに憧れがあり(というより、テレビや写真などで見かけてとても心動かされるものがどれもチベットに関するものだったと大人になってから分かったのですが)、いつか行ってみたいとずっと思っていたのに、努力も勇気も足りず、そうこうしているうちに結婚して子供が生まれ、時間は作ろうと思えば作れると思ってはいたけれど、経済的にとてもとても旅に出るなんて無理だった20年間。そしてパートナーのおかげでいろいろなことに少しづつ余裕の出てきた今、ダライ・ラマ法王がまだまだ元気で活躍されているダラムサラという街の雰囲気を肌で感じてみたいと出かけたのでした。

大事な大事な思い出のたくさんできたこの時の旅からもう一年経つのかと数日前にふと気が付いて、なんとも言えない気持ちになって写真を見返していたのです。

写真はマクロードガンジのチベット子供村にある寺院にて。 Nikon FE, Kodak Ultramax400