初めての海外、ワーキングホリデービザでニュージーランド(1)
初めての海外、ワーキングホリデービザでニュージーランドに一年間、90年代の前半です。
その頃ワーキングホリデーで行けるのは3カ国しかなく、カナダ、オーストラリア、そしてニュージーランド。
どうせ日本を出るのなら長く行きたかったので、語学学校に行くこともでき、働くこともでき、どちらもしないでただ滞在することもできるという一年間のビザはとても魅力的でした。
テレビで見た “世界一美しい散歩道” と言われる、ニュージーランドのミルフォードトラックを歩いてみたくて3カ国の中で迷うことなく決断。
そして決め手はもうひとつ。
それはニュージーランドのガイドブックで見かけた、クライストチャーチの大聖堂広場で大道芸をしている人たちが写った写真。
その頃の私は "ストリートでオカリナを演奏する人" になることが夢だったのです。
それで「大聖堂広場で私も演奏できないだろうか」とガイドブックの写真を見ては胸をいっぱいにしていました。
一人旅も海外旅行もしたことがなく不安だったので、最初の1か月間の語学学校とホームステイだけは決めて、一年オープンのチケットでクライストチャーチへ。
一年と少し働いて貯めたお金で準備して、憧れの地へ出発。
もうあれから30年弱(!!)も経ってしまって、若かったなあ、と最近しみじみ思います。
失敗も多くて思い出したくないこともたくさんだけれど(いや、いまだに失敗ばかり・・)、でも今よりよほど行動力があってたくましかった。
今は普段飛行機に乗ることもない生活で、まして海外へ一人出かけることもブランクが長すぎて、あの頃とは世の中の旅の仕方も変わってしまっているだろうしと、若い頃よりむしろもっと緊張するのではないかしら・・。
コロナが落ち着いてまた海外へ出られるようになったら(安心して出られるのは本当にまだまだ先だろうとは思っていますが)、若い頃の続きのつもりの、でももう確かにあの頃よりうんと歳をとってしまっている今の自分に合ったスタイルで、旅を再開したいと思っています。
このブログは、"過去の旅の思い出を少しづつ綴っているうちに、コロナ後の新しい旅の記録もできる世界になっている" ことを夢見てやっていくつもりです。