初めての海外、ワーキングホリデービザでニュージーランド(2)
初めての海外への出発に緊張しながらも、どうにかオークランドでの飛行機の乗り換えもでき、憧れのクライストチャーチに到着。
ワーキングホリデービザでの滞在、最初の1か月は日本から決めて行った語学学校へ。その学校の校長がとてもフレンドリーで歌が大好きな先生で、みんなが集まる朝のミーティングの時間にギターを弾きながら歌うような方でした。そんな先生だったから、いつどんなタイミングで話したかは覚えていないのですが、私はオカリナという笛を吹くこと、そしてその笛を大聖堂広場で吹きたいと思ってクライストチャーチに来たことを話し、そのことをとても喜んで応援してくれていました。
ホームステイしながら学校に通い友達もできた頃、その友達にオカリナを、あえて大聖堂広場のベンチで聞いてもらうことにしました。いきなり投げ銭入れとしての帽子を置いて立ってストリートミュージシャンとして吹き始めるにはさすがに緊張が大きかったので、まずはなんとなくでも周りの反応を見つつ自分の心の準備のためにと、広場のベンチに座ったままで友人に向けて、という格好で。
そうやって吹き始めてみると、たまたま通りかかった地元の人が「続けて続けて！」と声をかけてくれたり笑顔を向けてくれたりと、とても好意的に見てくれた方が多く、これなら思いきって踏み出せる、という確かな感触。
一番やりたいと思っていることを気持ちよく受け入れてもらえる気がして、きっとあの頃の私は緊張しつつも、はつらつとしていたのではないかと思うのです。
