初めての海外、ワーキングホリデービザでニュージーランド(3)
始めの１か月はホームステイをしながら語学学校に通っていましたが、その１か月が終わったらすぐに旅を始めてみるかどうするかを考えたときに、大聖堂広場でのバスキングが波に乗って来ていたこともあり、もうしばらくクライストチャーチで落ち着いて過ごしたいという気持ちが強くなっていました。そしてそんな話をしたのだったか、ホストファミリーが、友人を紹介するからその家庭でもう１か月でもホームステイをしてみてはどうかと言ってくれたのです。
ありがたくその話をお願いし、2番目のホストファミリーのところでも１か月過ごしました。そしてその１か月の間に、通っていた語学学校で知り合った友人達の手を借りて、同じく住むところを探していた日本人のお姉さんとふたりで住めるフラット(シェアハウス)を探しました。
大聖堂広場から歩いて20分ほどのところにある、確か4世帯入るアパートのような建物。古かったけれど家具付きで広くて、とても気に入っていました。はっきりとは覚えていないのですが家賃がひとり週60ドルくらいだったような気がします(その頃 NZ1ドルが70円)。
近くに中国系のファミリーが経営する安くて美味しいフィッシュ＆チップス屋さんもあったし、ちょっと遠いくらいの距離をむしろ気にいっていました。今思うと、広い通りを歩きながら、いつも決まってちょっと切ないような、でもいつも楽しくて、というあの気持ちはきっと、大好きな街に住んでいる実感、でもいつかは離れなくてはいけなくて、これは宝物のような時間なんだということをわかっていたんだなと思います。
きっと地震の後、町の様子も変わっているだろうけれど、あの通りは今も変わらないのだろうか。いつかまた、再訪したいです。
