インド (その12) チベット子供村でのフェスティバル。

チベット子供村にて

さて今朝もコルラしに行こうかと宿を出て歩き始め、長い階段を上り終えて ふうと一息ついていた時に、「猿には気をつけなきゃだめよ」と声をかけてきてくれた女性がいました。その方と少し立ち話しをしていて、「今日はお祭りがあるのよ、知ってる?」と言われ、知らなかった、どこで?などとやりとりしているうちにあれよあれよとその方と、そしてその方が一緒に行く約束をしていたお友達にくっついて連れて行ってもらうことになりました。行きはタクシーを拾いしばし山道を走り、着いたのはチベット子供村(Tibetan Children's Villeges)。

「ラモツォの亡命日記」と言うドキュメンタリー映画で見ていたチベット子供村はまさにここかと、予定より思わぬ形で早くに訪れることができて驚き、不思議な気持ちでした。

場所取りで始まる前からたくさんの人。

午前中は開会式の後、「LONG LIFE HIS HOLINESS」「SAVE TIBET」など、子供たちが人文字を披露します。チベット語の後に英語でも説明があるのですが、情けない私の英語力ではほとんどわからず(チベット語は全くできません・・)。

午前だけかと思いきや、午後からは場所を変えて大きなタープの下で、様々な伝統衣装を着て伝統音楽に合わせての歌や踊りをたっぷりと見ることができました。

じっと見入るか動画を撮るかしていたので、後から見返してほとんど写真がないことに気がつきました。

ちょうど私が立って見ていた前には、卒業生かな?と思うような子たちがいて、見せ場などでとっても楽しそうに盛り上がっていました。その一人がふと我に返って私が外国人観光客であることに気付いてか、ちょっと恥ずかしそうに「もっと前に来て見て」と場所を譲ってくれてかわいらしかった。でも気がついたらまた わぁっと盛り上がって視界を塞がれていたけれど(笑)。

たっぷり1日、夕方まで過ごし、帰りは下りなので山道を歩いて町まで戻りました。このお祭り見学は予定外のことだったのでこの日はコルラはできなかったけれど、思い出に残るとてもいい日を過ごすことができました。

朝、たまたま出会って、向こうから声をかけてくれたその人は、娘さんが日本での留学生活を経て、今は親戚のいるアメリカに住んでいてなかなか会えないのよ、と寂しそうに話してくれました。愛犬との二人暮らしなのだそうです。

Olympus Pen F, Kodak Gold 200